数年前から手ぬぐいにハマっている。
たまに「私と手ぬぐい」について質問されて、詳しく話すことがある。
備忘のためにも、ここらで1回まとめておこうと思う。
いつから好きなのか?
はっきりと覚えていないが、たぶん10年ほど前から手ぬぐいが好きだ。
最初は山登り(ハイキング)にハマっていた妹が使っていてオススメされ、そのうち沼にハマった。
手ぬぐいにはメリットが多くて奥深くて、いったん好きになると沼りがちだと思う。
手ぬぐいの魅力を3つお伝え!
「でも、いったい何がいいわけ?単に薄いだけでしょ?」
と思う方のために、魅力を3つに分けて説明する。
多用途でミニマリストにも最適
私はモノを増やしたくないが、そんな人にはピッタリだ。
私がよく使う用途順に並べると、
・キッチンのタオル(手拭き)
・外出時のペットボトルケース
・外出時の手拭き
・外出時の汗拭き
・浴用タオル(温泉などで)
・旅行用ハンカチ
……などがある。
キッチンのタオルの場合、1日1~2枚は必要。珍しくたくさん料理する日は、3枚使うこともある。とても乾きやすいが、湿気が多い気候の日はなかなか乾かない。
ペットボトルケースは、手ぬぐいのおかげで最近専用の入れ物をほとんど使っていない。くるっと巻けば冷たいペットボトルの水滴を取れて、常温になれば他の用途でも使えるから便利なのだ。
旅行用ハンカチとしては、これ以上ないくらい素晴らしい。ホテルで1晩干せば乾いているから、夜に手洗いして乾かして翌日また使うこともできる。
ティッシュのケースや荷物運びなど他の用途で利用する人もいるらしいが、私はそこまで達人的なことはしていない。
薄くて軽くてすぐ乾く
手ぬぐいのメリットの中で「薄い」は最強だと思う。持ち運びにも便利だが、特に収納時に嬉しい。タオルなら1枚しか入らない場所に、手ぬぐいなら3~4枚ほど収納できる。
物をなるべく減らしている自分にとって、この薄さ・小ささは重要。実は心配性で外出時に荷物が多いことで知られる私だが、できるだけバッグを軽くするためにも役立っている。
また、夏の湿気がヤバすぎる日本において「乾きやすい」は最高の利点。パイルだとどうしても数時間はジメッとしているので、衛生面を考えても手ぬぐいに軍配が上がるだろう。
防災面でも安心
更に嬉しいのが、防災グッズとしても有効なこと。
普通のタオルと違って、手で裂くことが可能なのだ。「ハサミがなくても切って包帯などに使える」というのは、いざという時の安心に繋がる。
更に、マスク・三角巾・暑さ寒さ対策・日よけなど、工夫次第で多用途に使える。防災の非常用バッグに1つは入れておきたい存在だ。
欠点
ただ、どんなモノにも長所と短所がある。当たり前だが、全ての人に全てのシチュエーションで万能ではない。一応補足としてデメリットも2つ紹介する。
最初は色落ちする
染め方や色の濃淡にもよるけれど、買ったばかりの洗濯で色落ちする。最初の数回は
・単体で洗う
・濡れたまま他と一緒にしない
というひと手間が必要だ。
私はハマる前に
「そんな面倒なことできないよー!」
と思っていたが、ジーンズや色の濃い服も似たようなものだし、慣れると何ということもない。
シワになりやすい
薄すぎて、乾燥機に掛けると皺になる。洗濯機から出す時にピンと張ってはたいておけば多少はなりにくいが、それでも完全に……とは行かない。私は大雑把なので皺をさほど気にしないが、細かい人はアイロンをかけたくなってしまって大変かも。
私は手ぬぐいが大好きだが、どんな人にもオススメしている訳ではない。
使い慣れない人にゴリ押しはしないし、好きではない人にあげることはほぼ無い。
でも好きな人が周りに多くないから、いたら語り合いたいなぁとは思う。
選び方のコツ
「じゃあどんな手ぬぐいでもOKなのか?」というと、そうでもない。正解・不正解なんて無いが、参考に私の選び方の3ポイントを解説する。
手触りが優しいものを
ここ数年、1番大事にしているのが感触。
個人的には「にじゆら」の商品が柔らかくて好き。洗えば洗うほど柔らかくなって心地よい。
観光地のお土産屋さんで売っている安い手ぬぐいやキャンペーンのコラボグッズには外れが多いから、よっぽど柄が好きでない限り買わない。
とは言え、たまにはお土産も買う。これは先日『箱根 彫刻の森美術館』で購入したもの。
柄が美しいし、「かまわぬ」とのコラボだったから質はまあまあかな?と思って選んでみた。
最近聞いた話によると「kenema」の手ぬぐいも質が良いらしい。
2,000円近くするから正直安くはないが、毎日のように使うものだから数百円の差を惜しまずに厳選したい。手ぬぐいは、タオルのようにバリバリになることもなく長持ちすると感じている。
薄めのカラーが扱いやすい
ズボラなせいもあるが、色落ちに対して神経質にならずに済むから薄い色が楽。よっぽど柄が好きでない限り、濃い色(黒、紺、茶など)の手ぬぐいは買わない。
現在のコレクションは、こんな感じ。
ライトグレー、白地、黄緑……どれも薄めの色合いだ。
「飾った時の映え」ではなく「模様の好み」で選ぶ
私は手ぬぐいを基本的に飾らないので(毎年クリスマス時期などにチャレンジしたくはなるが)、広げた時の美しさではなく「畳んだ時にも美しさを感じるか?」という観点で選ぶ。
と言っても「全体的に同じ模様の連続の柄」だけが好みな訳ではなく、グラデーションの美しさや色の重なりの素晴らしさを感じられたら買ってしまう。
まぁ柄は正直好みなので、迷ったらいくつか試してほしい。
今の1番のお気に入りはこれ!
「にじゆら 手ぬぐい 6jam マーマレード(TB22603)レモンとミント」だ。
今は公式オンラインショップでは売っていないようだが、なんとか1か所だけ売っている店を見つけた。
レモンとミントのジャムを表現しているらしい。じわっと滲み出ている雰囲気がとても素敵。
気になる手ぬぐい
ちなみに、今最も気になっているのはこちらの「時感」シリーズ。
くらし、アラベスクスタイル、伝播(でんぱ)、星追い鳥……どれもため息がでるほど美しい。
特にこの「星追い鳥」の柄は素敵すぎて、全部欲しいほど。
誕生日や記念日など、何かの機会に気長に集めていきたい。こういったワクワクがあると、人生が更に楽しくなると思う。
今日は、手ぬぐいの良さ・好きなところについてお伝えしてみた。
気になったら是非店頭で手に取ってみてほしい。私は手ぬぐい屋さんとは何も関係もないただのファンだけど、1人でも多くの人に手ぬぐいの良さが伝わったら何よりだ。